肥料
肥料やり(施肥)で失敗するケースで一番多いものは
冬の低温時に与えたり、
濃度の高い肥料を与えたりするケースです。

一般的に観葉植物は高温性が多いので
低温時はあまり肥料を必要としません。

この時期に肥料を多く与えると
鉢土内で肥料の濃度があがり根を傷め、
株が枯れてしまいます。

例え気候のよい時期でも
高濃度の肥料は根を傷める原因ですので
厳重注意が必要です。

植物体を構成する必須元素として、
炭素、水素、酸素、窒素、リン酸、カリウム、
カルシウム、マグネシウム、マンガン、イオウ、鉄、
ホウ酸、亜鉛、モリブデン、銅、
塩素の合計16種類の元素が知られています。

これらのうち、炭素、水素、酸素以外の
元素が不足しがちなので、
肥料として与える必要があります。

吸収量が最も多く、また不足する量も多い
窒素、リン酸、カリウムを肥料の3要素と言います。

窒素(葉肥)はタンパク質の構成成分ですので、
葉や根の生長を支え、
リン酸(実肥)は細胞をつくるために必要ですので、
花や実、種の形成に大切な要素です。
カリウム(根肥)は根や茎を強くして、各部の生長をよくします。

これら3要素がバランスよく配合されたものが
よい肥料と言えるでしょう。
市販される観葉植物用肥料は、
葉を美しく育てる目的が多いため
やや窒素分が多い配合になっているようです。

とはいえ、あまりにも窒素が多いと
徒長の原因にもなります。
なかには美しい花が観賞の対象となるものもあるので、
その手の種類のものに窒素分を多く与えると
花芽がつきにくくなってしまいうので
きちんとその植物の性質を把握しましょう。