病害虫の予防・駆除
病害虫による被害の防止には、
まず栽培環境を適切にすることが大事です。
そして健康な株づくりが基本です。

植物の性質にあった
適切な日光・風通・水やり・肥培管理
やはり大変重要ポイントになります。

病害虫は高温乾燥期に発生するものが多いので、
その時期は葉水を与えて湿度を保つ事は大変効果的です。

また万一病気や害虫が発生したら、早めの対処が必要です。
薬剤は、それぞれの病気や害虫に合わせた薬品を使って、
早めに駆除、治療しましょう。

■葉焼け
強い日ざしに当たったときなどに起きる障害で、
葉が茶色や黒く変色して、最悪の場合は枯れてしまいます。
夏の強い日ざしは、多くの観葉植物の葉を痛めますので、
植物ごとに適当な遮光が必要です。
とくに、長い間弱光下に置かれた株や、
斑入り品種の葉は葉焼けを起こしやすいので注意しましょう。
■蒸れ
葉がよく茂り、風通しの悪くなった株は、
高温多湿時に株の中心部が蒸れ、
カビが生えてしまうことがあります。
茂りすぎた枝は枝葉をすき、
風通しを図りましょう。
とくに水やり後は、
濡れたままの株を高温で
風通しの悪い場所に置くと蒸れてしまいます。
■根腐れ
低温や過湿、肥料過多などで、
根が腐ることがあります。
低温時には水やり・肥料控えめにしましょう。
■炭疸病
高温期に発生する病気で、
葉に灰白色の病斑ができ更に
その上に黒い小粒子が発生し次第に枯れていきます。
■渇斑病
一年中発生する病気で、
褐色の斑点が葉の表面に生じ、
しだいに広がって、ひどいと枯れてしまいます。
■斑点病
梅雨時期など雨の多い時期に発生する病気で、
葉に灰褐色の病斑ができます。
■その他病気
すす病、軟腐病、灰色カビ病、うどんこ病など。
■ハダニ
乾燥時に発生しやすく、
肉眼ではみつけにくい、とても小さい虫です。
葉裏にクモの巣のように細い糸を張ります。
群落をつくり、葉や茎を食害し、
その部分は葉緑素が抜けて退色します。
■ホコリダニ
ハダニよりも小さく、
クモに似た虫で、肉眼ではほぼみつけられません。
展開前の葉やつぼみなどについて食害し、
葉が奇形になったりしてしまいます。
■カイガラムシ類
種類が多く、春から秋に発生しますが、
冬でも温室など温度が高いと発生します。
虫自体は小さく、体の表面から分泌液を出して、
体をかさぶた状や殻状のもので覆っています。
排泄物が茎葉について生育を阻害します。
すす病の原因にもなります。
薬剤が効きにくいので、
ブラシなどでこすり落として駆除しましょう。 
■アブラムシ類
新芽など柔らかい部位に発生し
多くの植物につきます。
■ネコナカイガラムシ
根につく小さな綿状の虫で、
根から樹液を吸います。
アスパラガスにはつきやすいです。
■ナメクジ
夜行性でやわらかい芽などを食害します。
とくに、湿気を好む植物に被害が多くみられます。